横浜国立大学の「YNU再エネ経済循環プロジェクト」に取り組む学生が、世界遺産相倉合掌造り集落にて、木質ペレットのPRを行いました。
この日は合掌造り集落のライトアップが行われていたため、たくさんの観光客が相倉を訪れており、学生の皆さんは、温かい火のぬくもりに誘われてやってくる方に木質ペレットやペレットストーブの紹介をして、地域資源を循環させるSDGsの大切さを伝えていました。
今回はこの取り組みに参加された横浜国立大学生の中の1人、江川海人(えがわみと)さんにお話を伺いました。
<プロフィール>
江川海人
東京都出身。学生インターンとして以前、南砺市井波にある古民家に実際に住んでいた経験がある。
―――南砺市に関わり始めたきっかけを教えてください。
きっかけは大学のインターンで南砺市井波の旧庁舎利活用プロジェクトに関わり始めたことです。地域資源の循環に興味があり、南砺市はSDGsの一環として間伐材を処分するのではなく、ペレットに変えて、エネルギーとして循環させているところが素敵です。
―――井波の古民家に住んでいたということですが、いかかでしたか?
僕が住んだところは井波の街中で、近くにはスーパーや薬局などがあり、買い物に不自由することはありませんでした。また、バスや電車などの公共機関を使えばどこにでも行けるので、移動もしやすいです。
あと、人の繋がりが近くて濃い!面白い人をどんどん紹介してもらったり、目的地が一緒の時は車に同乗させてくれたり、ご飯をもらったりなど、人と人との繋がりに助けられました。
――― 都会とはどのように違うと感じますか?
井波の人たちは、普段は落ち着いているけど、内側に熱い想いを秘めた情熱的な人が多いと感じました。 田舎は人が少ないからということもあるかもしれませんが、都会だと「個人」は「全体の一部」にしか見られないけど、田舎だと「1人」としてしっかりと見てくれているという感じがあるので嬉しいです。
――― 南砺市の応援市民になってみて、いかがですか?
応援市民として、いい意味で「自由」なのがいいです。「アレしてください」「コレしてください」などがなく、自分が応援したいと思った形で応援できるのが良いです。
僕が関わっている大学の実習プログラムでは、「なんとペレット」という木質ペレットを紹介するホームページを作成し、南砺市役所の方々にもご活用いただいております。 ただ、他の応援市民の方々が何をしているのかというのがわかりづらいと感じました。応援市民同士の横の繋がりができるコミュニティがあると良いですね。
応援市民としての活動にもやりがいを感じてもらっている江川さん。さっそく一緒に木質ペレットのPRに来ていた学生にも応援市民の紹介をしてくれました。取り組んでいることを、ワクワクしながら楽しそうに話してくれる姿が、地域資源である「ヒトやモノ、そしてカネ」を惹き寄せ、循環させるための大切な要素だと感じました。