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【取材記事】私が南砺に引き付けられる理由

主催:「自然暮らしお楽しみ倶楽部」
応援市民:上坂博亨

 「自然暮らしお楽しみ倶楽部」は富山県南砺市において稲作やジャム・みそづくり、古民家改修といった暮らしの手作業を楽しみながら体験する活動を行っており、活動開始から今年で14年になります。富山県はもちろん、関東・関西・中京などからも参加者が集まり、南砺の自然を楽しみながら作業をしています。

こどもから大人まで各々好きな形で稲刈りを楽しんでいます

 今回ご紹介する常連のお一人、上坂博亨さん(富山市在住)は南砺市応援市民でもあり、いつも活動を盛り上げてくださる中心的な存在です。

手植え作業のために昔ながらの「ころがし」を動かす上坂さん

 上坂さんは福井県今立郡池田町ご出身で富山国際大学の現代社会学部の教授です。「小水力発電」の専門家として南砺はもとより全国のフィールドで活躍されています。

 また、南砺市環境審議会会長であり、さらには学生を南砺に派遣し、現場で感じ、考える地域づくりプロジェクトを提案するユニークな実習事業も担当しておられます。

 福井県の山村で幼少期を過ごされ、もともと頭と身体を動かす作業がお好きで「自然暮らしお楽しみ倶楽部」でもアクティブに動かれます。学生を田植え・稲刈りなどに誘い、大学とはひと味違う場でのんびり作業しながらコミュニケーションを深め、古民家改修では幼少の頃「指物職人」であったおじいさまのもとで学んだ経験を活かし、さまざまなアイデアと技を提供してくださいます。

 また、気さくなお人柄・ユーモアあふれる会話で作業も楽しく進み、さらに作業後のお楽しみの温泉・懇親会でも豊富な話題と知識、炸裂するおやじギャグにみんな大笑い、常にムードメーカー的な存在です。

メンバー1のカンナ名人、細かい作業もおまかせです

 そんな上坂さんに「なぜ南砺に公私ともに様々な形で関わり、足繁く通ってこられるのか」聞いてみました。

上坂:私が南砺をしょっちゅう訪れる理由はそこに「いい田舎」があるからです かねぇ。私にとっての「いい田舎・南砺」には、それぞれのエリアに楽しみがあり、独特なくつろぎ方があり、さらにそこには私を気持ちよく受け入れてくれる人たちが存在します。よく行くのは立野原、桜ヶ池、小院瀬見、上梨、小瀬、百瀬あたりかな。中でも百瀬は生まれ故郷の池田町と似た風景が広がるお気に入りエリアの一つです。「居心地がよく、身を寄せられる場が多い」ことが私を南砺に引き付ける理由じゃないかな・・・。

古民家の外板を張り終え、くつろぐ上坂さんと友人

 南砺の場と人に引き寄せられて月に何度も足を運ばれ、ほとんど準市民とも言える上坂さん。これからもぜひ、このフィールドを思いきり楽しみながら南砺と様々な人々との懸け橋となっていただきたいと思います。

「自然暮らしお楽しみ倶楽部」代表 朝比奈裕子