南砺市には数多くのお祭りがありますが、秋の大きなお祭りといえば「城端むぎや祭り」があります。
城端むぎや祭りは、1951年より9月に開催される城端別院善徳寺や競演会場となる4箇所の街並み踊り会場を巡回しなが麦屋節をはじめとする五箇山民謡と踊りを2日間にわたり披露する民謡祭りです。2006年には「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定されています。
そんな城端むぎや祭りでも、人口減少による踊り手や運営スタッフが不足しているということもあり、今回一部のスタッフを応援市民で募集させていただきました。
2日間で4名の募集をいただき、今年の善徳寺ステージで唄い手・踊り手さんを誘導などを行っていただくステージスタッフ業務や駐車場整理に関わっていただきました。
その中で、今回応援活動に参加いただいた立山町在住の村上さんに応援活動の感想をお伺いしました。
今回の応援活動の参加のきっかけと理由について、
「同じ職場に城端むぎや祭りのことを熱く語る方がおり、実際にどういうお祭りなのか一度見てみたいと思い参加しました。また、ただ観光として参加するだけではお祭りのことを一部しか理解できないことも多いので、スタッフとして参加することで地元の方々からもお祭りや城端の文化などについての色々なお話が聞けるのではないかと思い、応援活動に応募しました。」
とお話いただきました。
応援活動して、各団体の出演の誘導案内を行いながら、休憩時間には舞台裏や会場から各団体の踊りを鑑賞することもできたそうです。特に夜の善徳寺の舞台での踊りは想像以上に綺麗で驚いたそうです。
一方で、これだけ盛り上がっているお祭りなのに、町内や団体でも踊り手の担い手が少なくなっている現状があることを地元のスタッフから聞いて驚いたそうです。
他の応援活動参加者も富山県内在住の方々が多かったのですが、同じ富山県内であっても地域のシンボルとなるお祭りに行ったことがない人が意外と多く、きっかけがほしい方がいることを感じました。また、友達と観光するだけでなく、地元の人や深く祭りや文化に触れられるのであればスタッフをしてもいいと思っていただける方もいらっしゃることを改めて感じました。
今回ご参加いただいた応援市民のみなさん、ありがとうございました!